石油ガスの給湯器をエコキュートに交換するとお得なのか?

こんにちは。

小泉です。

今日も石油給湯器の交換を

させてもらってます。

1日で2件です。

「電気の給湯器にしたらどうですか」

 

最近よく聞かれます。

 

電気の方がガスや灯油よりお得!と

セールスもきますが、実際はどうなんでしょうか。

 

ですので今日はそのお話をしたいと思います。

 

 

まず、ランニングコストの面から言えば、

おそらく電気(エコキュート)が一番安いと思います。

 

 

設置状況や地域によりますが、

ここ上越市近郊であれば、

エコキュートの方が安いと思います。

 

 

ガス(プロパンは別)や灯油が

高いわけではなく、3つの中では

毎月の出費が抑えられるのは電気だと思います。

 

しかし、電気料金プランの設定により

金額が大きく変わりますので、

 

詳しくは電力会社や設置業者に確認してください。

 

 

ですが、問題はイニシャルコスト。

 

設置コストです。

 

まず、電気式の給湯器のメインは

やはりエコキュートです。

 

『電気温水器』もありますが、

新設や入れ替えで電気温水器にする方は

今は少ないと思われます。

(設置スペースの問題で止むを得ず電気温水器の場合もあります)

 

ですので、ガス給湯器(壁掛けタイプ)から

エコキュートにする場合、

3つの工事のポイントを解説します。

 

 

 

①タンク・室外機の設置スペース

 

まずタンクや室外機を設置する

新たなスペースが必要です。

 

たたみ1畳ほどのスペースは確実にいります。

(室外機の位置にもよりますが)

 

水が入ると500キロ近くになるので

土間のコンクリートは必須です。

 

ジャリや土などであれば土間工事も必要です。

 

 

②電気工

 

そして、電源工事は必要です。

 

既存のガス給湯器も電源が必要ですが、

エコキュートの場合は200Vの電源が必要になります。

 

ブレーカーから専用で引っ張ってくることに

なりますので、その分の工事費用もかかります。

 

ブレーカーの容量がない場合は

アンペア変更も必要です。

 

 

③配管工事

 

そして、配管の移動工事です。

 

今までの配管を使用することになりますが、

配管をタンクにつなぐ事になりますので、

延長工事も必要です。

 

長ければ長いほど材料も使いますし、

ガス配管も「メクラ(塞ぐ)」工事が必要になってきます。

 

 

以上の、

 

①設置スペース

②電気工事

③配管工事

 

3点の工事は絶対に必要になります。

 

 

それを踏まえて『本体の価格』です。

 

購入するショップにより違うとは思いますが、

370L(家族3〜5人程度用)のタイプで、

25万円〜35万円ほどだと思います。

 

非常に高額です。

 

これでもひと昔前よりも安くはなりましたが、

それでもかなり高いです。

 

ですので、設置費用と総合すると、現場状況により

50万〜60万と行ってしまいます。

 

 

 

ですので、ガスや灯油の給湯器から

エコキュートに交換時はこのように

お金がかなりかかります。

 

いくらランニングコストが安いと言っても、

本末転倒な話になりかねません。

 

なので、ぜひ設置を検討されている場合は

ぜひ業者さんによく聞いてみてください。

 

 

相談する方がいなければリライフまでご連絡ください。

 

 

勘違いして欲しくないのが、エコキュートを

設置してはダメと言っているのではありません。

 

 

実際、私の家もエコキュートを使っております。

 

家を建てた時に設置しました。

 

オール電化でガスや灯油の工事が一切いらないので、

その浮いた分をエコキュート代金に回せば

費用の持ち出しは他の給湯器と変わりません。

 

要するに、既存の給湯器がガスや灯油の場合、

設置コスト面だけで見ればエコキュートへの交換は

お得でないということです。

 

 

「俺はお金じゃない、環境を考えてエコキュート!」

 

そんな方はどんどんエコキュートにして欲しいと思います。

 

 

それでは、また。。